濹堤通信社綺談

江都の外れ、隅田川のほとりから。平易かつ簡明、写真入りにて時たま駄文を発行いたします。

2018-01-01から1年間の記事一覧

北海道から帰ってきた話

去る2018年9月6日、北海道胆振地方中東部を震源とする最大震度7の大地震があった。北海道胆振東部地震である。 僕はこの地震に、旅行者の立場で遭遇した。もちろん被害の大きかった地域に住まわれている方とは比べ物にならないが、僕なりに大変な思いをして…

私家版:社会主義日本におけるエレクトリーチカ

Электричка(エレクトリーチカ)というのはロシア語で、日本語に訳す際はまあ「電車」と訳せばいいと思う。 ただし、電気で動く車といっても路面電車は含まない。もちろん無軌条電車(トロリーバス)も、電気自動車も含まない。日本語で何の前置きなく「電車」と…

地方自治体と体操と私

あなたは、「地方自治体の制作した体操」という世界を知っているか。 もしかしたら、あなたの払った住民税固定資産税酒税自動車税その他によって、「体操」が制作されているかも知れない。そう、あなたにとって「地方自治体の制作した体操」という世界は他人…

草むらのヒーローに会いに

「草ヒロ」という言葉がある。僕はその言葉について漠然と、「草むらに放置され錆び付いた廃車体」という理解をしていて、実際それは間違っていない。でも、なぜそういう廃車体を「草ヒロ」と呼ぶのか、はじめは疑問も感じたのだろうがいつしか何も感じなく…

俺は焚き火をした。お前は?

火を、燃やした。 もっとちゃんと正確に何をしたのか言うならば、男5人で真冬の西丹沢の山奥に行って焚き火をしつつ酒を飲んだりした、ということである。 かねてより、焚き火というものに対する憧れがあった。 youtubeで焚き火が燃えているだけの動画を3時…