濹堤通信社綺談

江都の外れ、隅田川のほとりから。平易かつ簡明、写真入りにて時たま駄文を発行いたします。

2020-01-01から1年間の記事一覧

煮欲を高めよ

「暮らしが好き」なことは、前にも書いた。 mikoyann.hatenablog.com 僕個人の、言ってみれば「一人称単数の暮らし」は好きだし、出来る限りのことはやって、その上で楽しんでみせているつもりだ。 「二人称の暮らし」に興味がある……とすると、なにやら怪し…

一人で飲む酒のこと

日々、キッチンドランカーしている様子ばかりをTwitterにあげているので、人が見たら僕のことを相当に呑兵衛だと思うかもしれない。実際、愛すべき友から心配していただいたこともあるのだが、僕はと言えば自分ではあまりそういうふうには思っていない。 「…

果物を食べる

果物を食べるというのは、まあ贅沢な行為だと思う。 端的に言えば、値段が高い。経験上、果物の味というのは間違いなく値段に対して正比例する。高ければ高いほど美味いのだ。嘘だと思うんなら、スーパーに行ってバナナ売り場に行ってみればいい。そこにはい…

午前5時の小宇宙、松屋で朝定食を食え

土曜の夜、高校来の親友と酒を飲んでいた。 4月に都条例が改正されて屋内全面禁煙になったあと、なんやかんやで初めて「飲み屋」というところに行った。すると、路地に面した店なんかは外にテーブルを出している。ここなら煙草が吸えますよ、ということらし…

梅雨が来て、夏が来る

愛媛県の宇和海沿岸で栽培されているミカンは、「3つの太陽」の恩恵をたっぷりと受けているという。 1つ目の太陽は、当然空に輝くあの太陽。宇和海沿岸はリアス海岸のため、斜面が多い。燦然と降り注ぐ直射日光を、段々畑で効率よく受け止めることができる。…

競馬場でビールが飲みたい

競馬場に行きたい。 5月も終わりを迎え、そろそろ梅雨の足音が聞こえてきているどころか、その先の夏の気配さえ感じてきている。食材の管理や新調したゲーミングPCの排熱など憂鬱なことは多々あるが、ビールが美味しくなるのは喜ばしい。 いや、ビールはいつ…

脳みそで飯を食うのだ

またしても、で恐縮ではあるところだけど、今回も飯の話だ。 正直なところ、まあ食い意地の張っている方だとは思ってはいたけれど、ここまでとは思わなかった。四六時中、飯のことばかり考えている気がする。いかに自分の原動力が食欲であることかを実感して…

ぼくが飯を作る理由

飯に飽きた。 別に、食べるのに飽きたというのではない。自慢ではないが、僕は食いしん坊な方だと思う。食べる、という行為に対してはかなり貪欲だし、できることならば美味しいものが食べたい。今だって食べたい。だいたい、いつだって食べたい。 当然、体…

僕はなぜ神谷奈緒とメヒコでフラミンゴを見ながらカニピラフが食べたいのか

神谷奈緒とメヒコでフラミンゴを見ながらカニピラフが食べたい。 と、いうようなことを僕は数年前から公言している。戯言、妄言の類いだと思っておられる方も多いかもしれない。神谷奈緒と、カニピラフ。メヒコで、フラミンゴ。これらの単語が即座に結びつく…

端っこと境目

「橋ハ端ッコ、坂ハ境ヒ目」という言葉が、塚原重義監督のアニメ『端ノ向フ』に出てくる。 橋にしろ坂にしろ、異なる2つの場所を繋ぐものである。その意味でまさしく「端っこ」であり「境目」というのは的を得ているだろう。 僕の実家というのは足立区のいわ…

春はたけのこ

仕事がない。いやまったく、困ったものである。 すべてはあの、忌々しいCOVID-19とやらのせいである。僕はいわゆる教育業界で飯を食っているため、その影響で今は仕事が一切ない。今後どうなるのかもわからない。考えたってしかたがないので、僕は早々に気持…

暮しの手帖

引っ越した、というのが去年の8月のことである。 このブログの前のエントリが2018年の9月。北海道で地震に遭遇して、東京までほうほうの体で帰ってきたときの話だから、いやまあずいぶんと放置したものである。 元来筆まめな方では全く無いし、放置している…